自作PCでIntelの13/14世代CPUの不具合問題が起きたので保証交換してみた

ハードウェア

2024年に入って話題になり始めたintel CPUの不具合問題ですが、自作PCにも問題が起き始めたので最終的に保証交換を試みることにしました。その過程を記録しておきます。

自作PCで事象発生

自作PCではintel i9-13900KFを利用しています。2023年に組み立てた当初は何も問題は無く、2024年に入ってからゲームの起動に失敗したり、プレイ中に突如落ちたり、とても安定して遊べる状態ではなくなってきました。具体的には以下のような事象です。

  • Unity系ゲームがプレイ中に落ちる
  • Cyberpunk 2077のベンチマークを起動すると落ちる
  • どのゲームでも起動しようとした瞬間に落ちる
  • Chromeで「STATUS_ACCESS_VIOLATION」が起きる

※ただし、これらが確実にCPU不具合による影響なのかは不明です。

今まで試した対処法

PCの再起動

とりあえず初期対処としてPC再起動を試しました。すると起動直後は概ね安定していましたが、しばらくすると再度上記の事象が発生してしまいました。

グラフィックドライバーの更新

ゲーム関連の不具合はドライバーの影響も考えられます。念のためグラフィックドライバーの更新を行うことにしましたが、効果はありませんでした。

BIOSアップデート

Intelが2024年7月と8月にBIOSアップデートの実施を行いました。それぞれマイクロコードを0x125と0x129に調整(?)するものです。

ASUSとMSIがIntel13世代・14世代CPUの不具合に対処するBIOSアップデートを実施 – GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20240809-asus-msi-intel-bios-update/

BIOSアップデート実施した結果、多少良くなった気がするだけで完全に解消できませんでした。
ちなみにASUSのBIOSアップデートでは説明と実際の挙動が違い、いきなり画面が真っ暗になるなど心底心臓をえぐられるアップデートでした。

Intelに問い合わせ

他にもクロック数を減らすなどの方法があるようですが、想定ではBIOSアップデートで完全に解消されるはずだったためIntelにCPUの交換をお願いすることにしました。

1. CPUの情報を確認する

Intelのサポートページから保証を依頼するために、まずは持っているCPUの情報を確認する必要がありました。

必要なのは「バッチナンバー(FPO)」と「シリアルナンバー(ATPO)」です。
これらはCPUが入ってた箱か、CPU本体に記載されています。

intel サポート シリアルナンバー (FPO および ATPO) の入手先 – https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/support/articles/000005609/processors.html

2. サポートリクエストを作成する

各種ナンバーを入力後、サポートリクエストを作成します。

作成後、intelのアカウントにログインが求められますのでアカウントを作成するか既存アカウントでログインします。

3. 各種必要事項を入力

お問い合わせ内容を入力します。自分はBIOSアップデートなどの対策を施したが依然として不具合が出ている旨伝えました。

4. サポート担当からメール

数日するとサポート担当からメールが来て、以下の内容の提供を求められました。

  • 購入証明
    • 対象製品の「納品書」や「領収書」など
  • 申込者の情報
    • 名前や住所など
  • 利用しているパソコンの環境
    • マザボやグラボなどの型番等

上記の情報を記入して返信しました。

5. 保証担当からメール

しばらくすると今度は保証担当からメールが来て、指定の住所に不良CPUを送付してほしいとのことでした。ちなみに「ヤマト運輸」もしくは「佐川急便」だと着払い、それ以外は元払いになるようです。

6. 発送と交換

こちらからCPUを送付している間、交換品が届くまでPCを利用できません。
確認したところ「intel側で一時的な代替品などは用意していない」とのことでしたが「在庫がある場合は不具合品が到着した翌営業日か翌々営業日に出荷する」とのことでした。

結果的には配送にトータル5日、出荷に1日の計6日かかりました。思っていたより早い印象でしたが営業日や在庫などで結構差が生まれそうです。

所感

まだ交換したばかりですが、今のところ事象は起きていません。以前は数十分すれば落ちてたゲームも数時間稼働してます。この調子でいてほしいです。
ただ今回、箱を捨てていたためにCPUの型番を確認するために1回、CPUを交換するために1回、計2回もグリスを剥がしたため持ち合わせが無くなってしまい若干の追加費用が掛かってしまったのが少し痛いです。

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